就業規則の効力はいつから発生するのか?
就業規則の効力はいつから発生するのか?
就業規則を作成する手続は、
- 就業規則の作成
- 労働組合または労働者代表の意見聴取
- 労働基準監督署長への届出
- 労働者に対する内容の周知
という段階があります。
これらの段階のいずれかで効力が発生するものと考えられますが、これには就業規則を法律的にどう解釈するのかということが関係してきます。
つまり、就業規則を「一般の法令と同様なもの」とする考え方、あるいは「使用者と労働者の合意という契約」とする考え方がありますが、裁判例や学説の多くは、「一般の法令と同様なもの」としています。
この考え方を採用した場合、就業規則の内容が何らかの方法で労働者に周知された段階ではじめて効力を生じるとする考え方が多数を占めています。